2016年、医師に鬱状態と診断され休職、その後約１年間の休職期間を経て同じ会社の違う部署に復職。
その後約半年間精神的に不安定になることもなく復職に成功してる。

その中で自分が大切にしてきたことや治療などを紹介。同じようなことで苦しむ誰かの参考になれば幸いです。

原因

主な理由は転職。転職した職場の部署の人間関係、上司になじめなかった。
一番きつかったのは自分ができない人間だと思い込んでしまうような叱責や、一日何をしていたんだ、といわれるような、上司からの細かい時間の束縛。
業務量の多さから残業したくても残業の許しを得るのに、また叱責フェーズを通らなければならないストレス。
その部署の社員は自分の他は役職付きで、相談できる近い歳の同僚もいなく、上司にも相談できない雰囲気。
上司に勉強しろといわれ続けることで、家に帰っても勉強しなければならないという不安感が離れない。
など、仕事に関わることが主な原因。私生活でのストレスはなかった。

鬱期

本当にベッドに張りついて寝ているだけという期間が1ヶ月くらいあった。その後徐々に何かをやる気が起きてきて、漫画期、部屋の片付け期、料理期など何かをしたくなる期間を経て、そろそろ働けるんじゃないか、という気になったのが３ヶ月後。

しかしその時点で復職しようと、最後に会社の復職同意書にサインしようとするも直前でできず。結局復職可能な限界の6ヶ月まで休職期間を伸ばすことになった。
その後復職期限の6ヶ月経ち復職しようということになったが、会社より例外的に延長を認めるのでリワークにいってみないかと薦められ行くことに。
リワークに3ヶ月通い、計9ヶ月間の休職を経て総務部に復職。今は約半年間無事に仕事をしている。

経験から思う鬱治療に大切なこと

GO TO REWORK

リワークが結構復職の手助けになった。何より毎日仕事をするのと同じ時間に活動し、復職までに体を慣らすことができる。
それにリワークで主に学べる認知行動療法も今後の人生に役立つ。
自分の考え方の癖やその矯正方法を学んで、自分の今まで自分を追い詰めていた考え方を緩やかにできた。
リワークにとにかく通ってみるべきだと思う。自分も最初はそんなの意味あるのかと思っていたが、その考え方自体があまりよくない。
鬱という病気になった以上、それをしっかり自分で認めるべき。今までのやり方で鬱になったのだから、だまされたと思ってやってみるくらいの気持ちが良さそう。
その結果、リワークはやった後には自分の変化も感じられたし、体も慣らすことができて、やってよかったと思えた。
むしろやってなかったらちゃんと復職できていたなかったかもとさえ思った。

OBEY YOUR DOCTOR

医者の言うことをきくべき。特に薬。結構自分でやめてしまう人も多いと聞いた。
正直怖くて自分も飲みたくなかった。依存してしまうような気もしたし、自分が弱いような気もしたし。
でもそう思っている間は鬱も克服できないような気がする。
今までの自分のやり方で鬱になったのだから、薦められることは素直に聞いて取り入れてみるべき。
その結果もたぶんあって自分の場合治療も順調に進んだのかもしれない。
本当に自分で薬を飲まなくなることもなく、毎日飲んだ。
増えていったときは不安だったけど、それでも必要なことだと思って飲んだ。
そうしていたら鬱を自分で受け入れ始めた頃くらいから、飲むことに抵抗がなくなった。
復職後、自分で安定してきている思っている今でも飲み続けている。
量は減ってきたが、ある程度減らした状態で1年間まだ飲む必要があると言われているけど、それにも従おうと思う。

SLEEP TIGHT

ちゃんと寝る。これほど簡単なことが今までできていなかった。そして鬱が改善し始めて初めて睡眠が重要なことがわかった。
今までは仕事がある平日でも深夜2､3時とかに寝て睡眠時間4,5時間が普通だった。
そういう生活を何年も続けていたのも鬱の原因なのかもしれない。
鬱治療をして生活が規則正しくなって、とにかく24時をまわらない時間に寝ることで朝起きるのも楽になった。
朝が前よりはるかにすっきり感じられるようになった。

TAKE THE SUNLIGHT

重要らしいと何かで聞いて、朝カーテンをちゃんと開けて、日を浴びてみた。人間の朝のスイッチを入れるのに効果的らしい。
明確な効果はなんともいえないけど、体調がよくなってくると毎日それをしたくなった。
できれば外の空気も一緒に吸えばより気分がよくなるような気がした。
とにかくよくわからないけど効果がありそうなことは取り入れてみるべき。
なぜならば、よくわからない体の状態や、昔の環境が鬱に影響してると認識した今、逆によくわからない体に良さそうなことも体に影響し得ると思えたから。

CHERISH YOURSELF

そして最後に、自分を大切に。他人のことは気に掛けるのに自分の事となったらおろそかにしていないか。
自分が何か言いたくなったときにそれを我慢していないか。
相手のが傷つくと思って自分が傷ついていないか。
もし自分が言われて傷ついたことがあったら、その言葉が自分の大切な人に言われたとして置き換えて考えればいい。怒るはずだ。そのときの対応を自分に対してもとってやればいい。
言いたいことは自分のためにも言うべき。人にはそれぞれその権利がある。
他人のことはまず置いておいて自分を大切にすることから始めて行けば少しは生きるのが楽になるはず。
ということで自分を大切に。

質問等あればお気軽にどうぞ。