映画 – レ・ミゼラブル

ミュージカル映画も悪くはないと初めて思った

映画「レ・ミゼラブル」のレビュー、感想、評価です。

評価

★★★☆☆

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(補足)
★★★★★ 素晴らしい、また観たい。何回も観るほど良くなる。
★★★★☆ なかなかいい。もう一回観るかはわからないが満足。
★★★☆☆ 普通。二回は観ない。
★★☆☆☆ 観なくても良かった。
★☆☆☆☆ 時間の無駄だった。

予告トレーラー

あらすじ

1815年、ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、19年も刑務所にいたが仮釈放されることに。老司教の銀食器を盗むが、司教の慈悲に触れ改心する。1823年、工場主として成功を収め市長になった彼は、以前自分の工場で働いていて、娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌ(アン・ハサウェイ)と知り合い、幼い娘の面倒を見ると約束。そんなある日、バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、法廷で自分の正体を明かし再び追われることになってしまい……。

(シネマトゥデイより引用)

感想

無類のミュージカル嫌い、そして多くの人が良いと言っているものをまず疑ってかかる私ですが、今回も巷では泣ける!と言われているこの映画を、ボロクソ言ってやろうじゃないか!という不純な動機で借りてきました。(でも泣けるなら泣かして欲しい期待も込めてですが)

結論から言うと、泣けはしない。どこで泣くのかは全くわからない。もしストーリーで泣けるとしたら、全力で否定すれば、これで泣けるなんて今まで映画を観たことがないか、この映画で出てくるような一般的なストーリーや概念に今まで触れてこなかったのか?この映画で初めてそれに触れたなら泣けるだろうけど。自分も中学生、高校生の時に観てたら泣いただろうけど。と言いたい始末。(ストーリーの観点からすると)

だけど、だけどもです、ミュージカル映画というのはそんな所を観るためのものじゃないのかもと感じました。というのも実際ミュージカルの醍醐味である歌に、この映画を観て初めて感動したからです。

なんせミュージカルを好まないので、見始めた時は、なんで歌うの?なんで普通にしゃべらないの?なんてナンセンスな疑問もありつつ。でもそれが序盤のアン・ハサウェイの歌でそんなことを思った自分が恥ずかしくなりましたね。とにかく彼女の歌が素晴らし過ぎて、とんでもないヴィブラートで、エモーショナルで鳥肌が立ちっぱなしでした。(予告トレーラーでも映ってるやつ)途中でもストーリーはあんまり面白くなさそうだな…なんて思いつつも、歌では気付いたら鳥肌が立ってる事が何度もありました。

ストーリー的には神によって改心した男と、愛という語り尽くされたテーマで特に感心する所は無い。だからこの映画がミュージカルじゃなくて、最初感じた疑問のように、普通に歌わないでしゃべりだったとしたら…と考えると恐ろしい。だから僕としては歌を楽しむ方になりました。

でも多分ミュージカル映画というのはストーリーや展開の巧妙さにはテンポ的に向いてないだろうから内容が薄くなって大衆向けになるのは当たり前なのかとも思いました。だからミュージカルで歌がだめだったらやっぱり僕は何も感心しないと思うし、特にディズニーとかのアニメになっちゃうと歌で感情が伝わってきにくいからやっぱり嫌いかなって。この映画だと口バクで合わせたとしても本人の歌う顔とかでかなり感情は伝わってくるし。

メインの曲なんだろうけど、トレーラーの曲が素晴らしい。これは今聴いても鳥肌が立ってしまう。ラッセル・クロウの渋い声も意外と良かったです。

でもとにかくアン・ハサウェイが優勝でしたね。とにかくかわいいし、歌も最高にエモーショナルだし、そしてなんなのあの大きなオメメ!!でもコゼット役の子役もかわいかったね。日本にも最近似たような子役いるよね(キシリクリスタルのCMの丸い顔の女の子)。でも大人になった時のコゼット役のアマンダ・サイフリッドがどうもたまらなかった。あの色白さもあったけど。どっかで観た事あるなと思ったらTIMEに出てたようです。

ということでミュージカルが嫌いな人でも楽しめない事もないくらいの歌に魅力がある映画でした。泣ける意味は理解できなかったけど、鳥肌ものだったという違う収穫がありました。

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