映画 – シェイム

セックス依存症の男と恋愛依存症の女

映画「シェイム」のレビュー、感想、評価です。

ネタバレするような映画でもなく、宣伝でも明らかになってることですが一応「感想(ネタバレ)」も分けておきます。映画観る前に見ても特に問題はないかと思います。

評価

★★★☆☆

SHAME -シェイム- スペシャル・エディション [DVD]

(補足)
★★★★★ 素晴らしい、また観たい。何回も観るほど良くなる。
★★★★☆ なかなかいい。もう一回観るかはわからないが満足。
★★★☆☆ 普通。二回は観ない。
★★☆☆☆ 観なくても良かった。
★☆☆☆☆ 時間の無駄だった。

予告トレーラー

あらすじ

社会的な地位もあり仕事もできる男ブランドン(マイケル・ファスベンダー)は、毎日娼婦を家に呼ぶし、ゆきずりのセックスもするし、職場のトイレでも自慰行為をしてしまうほど性欲に溺れている。ある日家に突然女性シシー(キャリー・マリガン)が転がり込んでくる。果たしてその人物とは、そしてその人との関係はどうなってゆくのか…

感想

セックス依存症の男の話ということで借りてみた。自分もそうではないけど男としたらその欲とは切っても切り離せないので。なにかその葛藤のようなものがすごく表現されているのかなと思い。

でもなんかそこまでそいうわけでもなかった。どちらかというとその転がり込んできた女性との関係から派生する感情の方がメインで、一応その気持ちでは自分の中で葛藤してるんだけど、自分の性欲だけの悩みってわけでもなさそう。メインはやっぱりその女性との関係ですかね。

その女性との関係も映画の中ではっきり説明するわけでもなく、根本的なところはわかるけど、細かいところまで説明されるわけではなく、見る人が想像してくださいってところでしょうか。だからあんまり内容的に感心する所はなくて、ただ自分にとってセックスってなんなんだろう、というのを多少の考えるきっかけになるくらいですかね。

最後の方で主人公が猛烈にハードコアなセックスをする場面があるのですが、その時の演技がすごい。快楽と同時に悲しみというか虚しさっぽいものも顔で表現してる感じ。それはすごかったです。

感想(ネタバレ)

結局その女性とのいうのは妹でって話だったので、多分主人公は妹が好きなのは多分そうなのでしょう。主人公の上司と妹がセックスしていた時は嫉妬していたようだし。

でもセックス依存症の男だとしてもそこは妹に手を出すわけにはいかない。昔はそういうことがあったからなのかはわからないけど、妹のスキンシップは過剰に拒絶する。

そのどうしようもなさとの葛藤を描いた感じだったんでしょうか。期待していた男の中の葛藤という感じじゃなかったし、あまり共感できるところもなかったです。妹との親近相姦的なことになるのは誰でもそうなったら悩む訳でアブノーマル過ぎて共感できず。自分に妹がいる訳でもないし。かといって愛との葛藤だとしてもそれもあんまり感じられず。

結局この映画のタイトルでいうシェイムというのは、妹を愛してしまった事?ラストの雨の中ひざまづくシーンはなんだったのか、最初と最後で出てくる電車の中での女はどう解釈すればいいのか、なんかありそうだけど、そこまで深くちゃんと解釈したくなるほどはこの映画には引き込まれませんでした。

SHAME -シェイム- スペシャル・エディション [DVD]
Happinet(SB)(D) (2012-10-02)
売り上げランキング: 11,186

コメントはお気軽にどうぞ