映画 – アジョシ

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「韓国版ドライヴ – 隣の家のおじさん（超絶イケメン）」

映画「アジョシ」のレビュー、感想、評価です。

評価

★★★★☆

(補足)
★★★★★　素晴らしい、また観たい。何回も観るほど良くなる。
★★★★☆　なかなかいい。もう一回観るかはわからないが満足。
★★★☆☆　普通。二回は観ない。
★★☆☆☆　観なくても良かった。
★☆☆☆☆　時間の無駄だった。

予告トレーラー

あらすじ

過去の出来事が原因で心に闇を抱え、街の片隅で質屋を営んで生きる男テシク（ウォンビン）。隣に住む孤独な少女ソミ（キム・セロン）は、テシクをただ一人の友達として慕っていたが、ある日、ソミが麻薬中毒の母親共々犯罪に巻き込まれ、組織に誘拐されてしまう。ソミを救い出すため、立ち上がったテシクは……。

(シネマトゥデイより引用)

感想

男の復讐劇と聞いたら黙ってはいられず。というのも今年観た映画のベストであるドライヴを思い出さずにはいられず同じようなのを期待して。

かなり期待してたのですがその期待が裏切られる事は全くなかった！

まず一番最初にこの映画で驚くのが、主人公がとんでもないイケメンということ。韓国人はあまりしないような日本人のフェミニン系なもさっとした髪型なんだけど、それが端正な顔立ちとモロにマッチしてしまってこんなイケメンがいるのか…アジア一だ！なんて思ったとか思わないとか。こんなのと道ですれ違って腰を抜かさずにいられようか、いな！いられないね！抜けるね！（腰がね）例え男であっても！

観た後に知ったのですがこの人がウォンビンというらしい。これがウォンビンだったのか…名前は聞いた事があったもののまさかこんなにいかしてるナイスガイだったとは…ウォンビン恐るべし…ウォン！ビン！

テーマに関しては特に大した事はない。男の復讐と少女との絆。先日レ・ミゼラブルをそんな聞き飽きたテーマで泣けるかい！なんて批判しましたが、この映画に関してはありきたりなテーマだったけど泣かされてしまいました。ストーリーも巧妙って訳でもなくシンプルだけどそこもそんなに重要じゃなかった。

何が良かったか。この子役の少女がよかった。誰が観てもかわいい！みたいな顔はしてないんだけど、素朴な感じでそれによって感情移入しやすかった、というかしてしまった。主人公のテシクとその子の思い出もそんなにいっぱい描かれる訳じゃない。でもその少ない一つ一つに重みがあって、何気ない言葉や思い出が僕には全部ツボで、好きな人との思い出を思い出すような切ない気持ちになってしまった。

もう一つこの映画で忘れちゃならないのがアクション。韓国映画のアクションはこんなに素晴らしいものだったとは…。血も多いし描写もエグい。でもそれだけじゃなくてそれに見合うだけのスタイリッシュさがあるから観ていて爽快。それに今回のようなテーマならば主人公にも相当の憎しみがあるわけだから、そこは包み隠さずダイレクトに表現していて良かった。日本の映画だと多分こうはならないだろうから余計感心してしまいました。

アクションとして観るだけでも十分楽しめると思います。それに加えてウォンビンの演技も素晴らしいから退屈しないし、子供との絆系が好きな人は更に泣けるし。深い所もほとんどなくて一回観て全部楽しめるから映画としてとても良いと思いました。ほとんどなくてというのは下でちょっと書きます。

感想（ネタバレ）

こんなに褒めてるのになんで★４なのかというと…それは途中で若干退屈してしまったからです…犯人にたどり着くのがもうちょっとスピーディーでも良かったかななんて。あとは良くも悪くももう一回観たくなるかと言えばそこまでではない。一回で全部楽しめるのは映画としても良いと思うけど、僕のタイプはわからないところをさりげなく残して二回目見せようとする系の映画が好きだったりするので。

展開が最後読めてしまったのも若干のマイナスです。敵のライバルは結構改心してるような素振りを見せてたから、ソミは殺されてないんだろうなって。あの時の目玉はソミのではないというのは想像がついてしまったし。実際あの目はソミの目をくり抜こうとしてた外科医のだったのが最後の最後のカットでわかります。あのライバルが寸前で止めたと。でもそれでもテシクvsライバルで殺し合いになるとは思ってなかったけど。てっきりライバルも仲間になる展開かななんて期待もしちゃったり。

最後のアクションシーンは本当によかった。テシクの憎しみが溢れ出てて見ていて爽快だった。愛する人が殺されたかもしれないとなれば、ああなるのが当然な訳で。

最後も絵に描いたようなハッピーエンド。ハッピーエンドなんだろうな…なんて思ってても最後ソミが生きて出てきた所では泣かずにはいられませんでした。

★４だけど限りなく５に近い４！